3/17/2005

ヒデ「ただいま....」

ユキ「あ!お帰りなさいお兄ちゃん♪」

ヒデ「ああ.......ハァ.....」

と居間のソファーに座る
そして、夕食の準備をしてた雪希が様子を見に来る

ユキ「おにいちゃんどうしたの? 元気ないよ?」

ヒデ「.......ハァ..」

ユキ「おにいちゃん!!」

ヒデ「あのな....俺さ、一ヶ月位ずっとピアノ練習してたよな」

ユキ「う、うん...お兄ちゃん毎日欠かさずがんばってたよね」

ヒデ「そのピアノ、弾けなくなった....」

ユキ「え!??どうして?? だっておにいちゃん
Nさんから「是非某ホールで弾いてくれ」って頼まれたって...」

ヒデ「まあ、ホールって言っても身内オンリーだから特に腕は関係ないみたいだけどな」

ユキ「...じゃあなんで...」

ヒデ「人数調整だってさ、人の一ヶ月を一体なんだと思ってるんだよ、クソッ!」

ユキ「そんな...だっておにいちゃんあれだけがんばって...」

ヒデ「ハハッ!まあこんなもんだよ、オレなんてさ」

ユキ「おにいちゃん......」

ヒデ「オレみたいな奴がピアノ弾く事自体間違ってたって事だよ!!」

ヒデ「っていうか、音楽が合わないんだよな!」

ユキ「ちょ、ちょっと待ってよおにいちゃん!そんな事無いって!」

ヒデ「どうせオレなんてその程度だよ、プチだってなんだかんだいって結局は
そういう練習するのめんどいだけだしな」

ユキ「.......」

ヒデ「だってそうだろ?まあオレにはそういうのが..」

ユキ「!!おにいちゃんの...バカァ...(泣き出す)」

ヒデ「!おい、ユキ泣くなって.....」

ユキ「だって.....私...ピアノがんばってるおにいちゃんの事...すっ..好き...なんだもん」

ヒデ「ユキ....ごめん」」

ユキ「おにいちゃん....おにいちゃんが今まで練習してきた曲の中で...」

ヒデ「......」

ユキ「一番気に入ってる曲って何?」

ヒデ「......NTFP3で弾いた、街角の子供達....かな......」

ユキ「あの時の事.....覚えてる?」

ヒデ「.....なんとなく.......だけど」

ユキ「9月頃だったかな?真面目に練習してたよね....一日も休まないって決めて」

ヒデ「一日5分の時もあったけどな」

ユキ「ううん...それはどうしてもはずせない用事があった時でしょ?」

ヒデ「まあ....」

ユキ「毎日毎日、どう弾けばより良くなるのかを考えながら....」

ヒデ「.......」

ユキ「どう弾けばみんなにちゃんと聴いてもらえるか...凄く練習してたの...私知ってるよ」

ヒデ「.........」

ユキ「NTFP3のCD聴かせて貰ったけど、練習でもあんなに上手くいったの、あんまりないんじゃない?」

ヒデ「ああ....」

ユキ「そのがんばり、あの曲でもやってたよね?」

ヒデ「無駄になったけどな」

ユキ「ううん...いくおさんも『培った技術は絶対無駄にならない』って仰ってるし」

ユキ「なにより、この曲を弾くにあたって、きっかけになったいくおさんに失礼の無い様弾ける様に努力してたよね」

ヒデ「ゲームの曲を知らない人たちに『やっぱりゲームの曲は』って思われない様に一生懸命練習してた」

ヒデ「オレがああいう場でクラシック弾くっていうのあまり好きじゃないっていうのもあるけどな」

ユキ「あの...お兄ちゃん......一つお願いがあるんだけど......」

ヒデ「なんだ?」

ユキ「あの...その...おにいちゃんに....私のピアノ....聴いて欲しかったり(恥ずかしそうに)」

ヒデ「.....急だな......別にいいけど」

ユキ「下手だけど、一生懸命弾くから笑わないでね!」

ヒデ「絶対笑わないよ」

ユキ「ありがと、おにいちゃん.....じゃあ、弾くね」

と言ってピアノに移動

fishermans horizon(約5MB)


演奏終了〜

ヒデ「ユキ、この曲.....」

ユキ「うん、ごめん、おにいちゃんに内緒で練習してたんだ」

ユキ「ホントは、お兄ちゃんがホールで演奏終わって、帰ってきた時に弾いて驚かせようと思ったんだけど」

ユキ「こんな所で弾くとは思わなかった....かも、っていうか全然練習してない(苦笑しながら)」

ヒデ「.......ありがとな」

ユキ「えっ?!」

ヒデ「なんかその曲久しぶりに聴いたけど.....また弾きたくなってきた....かも」

ユキ「お兄ちゃん!(嬉しそうに)」

ヒデ「ホント....ありがと(と言ってユキに抱きつく)」

ユキ「(慌てながら)お、おにいちゃ〜ん」

ヒデ「......(ぎゅっと抱きしめる)」

ユキ「あ、えっ、えっと!? あの、その.....恥ずかしいよぉ〜〜(照れながら)」

ヒデ「.........」

ユキ「....ピアノ...がんばってね、おにいちゃん」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

upしてみたものの...萌えない(ぉ


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あとがき

なんだよこれ、という位酷い回ですね。
ある意味1話のなぐさめをもう一回やりたかったんだろうけど
全然だめだな〜なんていうか音源うpしたかっただけなんじゃないかと(苦笑

今まだこの曲を弾けるのであれば録り直して書き直したいのですが
残念ながら当時よりも更に弾けなくなってるので無理です。

全く萌えないんですが、当時の気持ちはこんな感じでした。
この回の唯一の良かったところは
これを読まれたいくおさんがもう一度同曲を弾いてくださった事かな。
嬉しかった。

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